SOMETHING2003





--------------------------------------------2003/12/31
文化庁から芸術祭優秀賞の受賞理由が発表された。読んで笑わないように。

芸術祭贈賞理由:
コメディ・マジックの人気者の、25周年の見事な集大成。「何かやるぞ」と思わせては何度もはぐらかす。鮮やかなイリュージョンの後に間抜けなオチが待っている。ボナ植木の「技」とパルト小石の「舌」が生み出す虚実皮膜の世界。老いも若きも、マニアも初心者も、トラブルさえも芸に取り込み、「ならでは」の舞台を作りあげた。

なるほど、確かに的を得ているコメントだ。

さて先日のNHKFISMの放送の視聴率は12.6%!だった。その日のゴールデンで3位。その日のNHKではニュース以外で10%を越えたのはFISM番組だけだった。やはりみんなマジックをみたいんだね。

よくマニアの人に会うと「なんでNHKはちゃんと見せないんだろうね」とか「解説はいいから静かにマジックだけを見せてほしいよな」と言われるが、残念ながらマジックファンだけのために番組を制作しているわけではない。
特に総合放送の場合、万人が楽しめるようにNHKの場合はつくらなくてはいけないんですよ。(受信料を払ってるからね)。
だから、FISMだったらその開催地の観光も入れたり、視聴者代表で西田ひかるさんをいれたりするわけですよ。結局バラエティ番組だからじっくり見せる趣旨ではないわけで、短いマジックをたくさんいろいろ見せる演出なってしまうわけ。

だからといって適当に編集しているかというとそうではなく、マジックに対しての愛情はあるんです。
例えば、アルゼンチンのミルコのシャボン玉のマジックで、テレビカメラでとると糸がどうしても写ってしまってる。そこでCGでその糸を黒く塗りつぶすという手間をかけてから放送するし、特にミスディレクションのきかないクロースアップでは、いい角度から撮ったビデオテープを選別して、つないで編集するわけです。
ジェイソン・ラティマーの透明なカップ&ボールでは<すりかえ>や<ネタ取り>がばれないような編集を苦労してするわけです。
だからこそ、この視聴率はスタッフや我々にはうれしいのですよ。

さて、きのうはクロース・アップマジシャンであり、時々趣味でマンガを書いているという高井研1郎(仮名)さんと新宿のジャズバー・DUGで飲んでからバンドネオンのライブにいってきた。

↓DUGの前に立つダンディな研1郎さん。店の用心棒ではないし、客を入れさせない嫌がらせでもない。。。


↓バンドネオンの小川さんとフルートのナオコさん。

ナオコさんとのツーショットは去年の5/20〜のSOMETHINGにも写真があるよ。
メビウスというライブハウスのスタッフ。グラスを調べるワタナベさんとかわいいサチヨさん。

ま、なんやかんやで今年も終わります。なんといっても「書斎がいらないマジック整理術」が出版できたのがうれしいことです。それから芸術祭、これもうれしかった。またジャズバンドで2回も公演できたし、いろいろな新しい素敵な人達と知り合えた。
もちろん悲しい永遠の別れもあったけど、「ま、それが人生ということさ」で心の処理をしておこう。

とにかく、このサイトを訪れた人に感謝。また来年もよろしく。
午後はFISMの再放送そして今夜は「ビートたけしの世界はこうしてダマされた」をみてください。UFOの話しのあとが超能力コーナーです。

--------------------------------------------2003/12/28
バンド仲間のタマちゃんの(アザラシではない)カレー屋さんが店じまいするというので最後の日に食べに行った。うまかったので2種類注文した。帰りに「いくらですか?」ときくと、店のママ――つまりタマちゃんのお母さんはこう言った。
うちは初めてのお客様からはお代は頂戴しないんですよ…」。
味もよかったが、味なことを言うもんだと思った。それが本当のことなのかどうかは知らないが、お言葉に甘えて「ごちそうさま」とお礼をいった。寒い冬だけど、お腹も心もあたたかくなったよ。

そのタマちゃんが「マイナスワンというジャズのCDを知ってる?」といった。
ジャズのスタンダードナンバーでいわゆるリズムセッションが入っていてメインがないというカラオケなのだ。
つまり私の場合、ギターをそのカラオケに乗せて練習ができるというわけだ。さっそくその手のCDを探して買ってきたが、なかなか勉強になる。来年はスタンダードナンバー50曲めざすぞ!!!
マジックの教材ではこの手のものはありえないのだろうかなあ。。。

話しは違うが、今年でファミコン20周年だそうだ。ファミコンと聞いて思い出す出来事がある。私が買ったのは2年後くらいだった。どうしても「ポートピア殺人事件」をやりたかったのだ。ついでに南極大冒険やゴルフなんかも買っておいた。
当時ふたりの子供は姉が5歳、弟が3歳くらいだから子供には内緒で、もっぱらファミコンは夜子供が寝てからやっていた。そして昼間は戸棚に隠していたのだ。
あるとき、テレビでファミコンのCMを見ていた姉が「うちもほしいなあ…」とつぶやいた。
するとそれを聞いた3歳の弟が突然すっくと立ち上がって戸棚にいき、まるで密造酒の捜査官のように扉をバーンとあけ「ここにあるよ!」といったのだ。
姉は大喜び、親は愕然。なんと弟はなぜかファミコンの存在をだいぶ前から知っていたのだ。その日から南極大冒険のBGM〜スケーターワルツが鳴りやむことがなかった…
(探求心旺盛な子供には気をつけよう…)

写真は近所のジャズバーなあーじゅにて美人のお客さんの麗子さんと。そして私の師匠?の細野義彦さん。
 
ところでタマちゃんカレー屋さんにならって「…うちはコメディ・マジシャンからはお代は頂戴しないんですよ…」という飲み屋を誰か知らないか?

--------------------------------------------2003/12/26
さて自分への一年間のご褒美に「ヘップバーンのDVD」セットを買った。もちろん限定版の「ローマの休日」もだ。セットにない「おしゃれ泥棒」もだ。値段は¥30334ナリ。。。。。でもポイントで買ったから出費が少なくてすんだナリ(あ、コロスケ…)。〜永遠に続く、たった一日の恋〜ローマの休日。くーたまらんなあ。
限定版の宝石箱セットは娘にあげよう。
一年間の褒美のわりにはせこいって?ほっとけ。

イブにある素敵なレディからクリスマスプレゼントが贈られてきた。といっても自分で撮った携帯画像だ。いったい何人の男の人に送ったのだろう?金はかかっていないが、うーん、なかなかいいアイデアだ。
注:無断転載、コピー厳禁

写真は銀座のとあるビルのエレベーター表示。おしゃれだ。9階だからそこだけ赤いハートになっている。

もし彼女とそこへ行ったら、こういうマジックはどうだろう。まず1階から乗ったらさりげなく9階を押してトランプをだして「ハートの9」をフォースする。そのカードを女の子に持たせたまま思案する。9Fに到着してエレベーターを出たら「わかった!」といって振り向かせ写真の表示を見せると、9階部分の大きいハートが赤く光っているというわけ。
だからいってその女の子が、あなたを好きになるか、変なヤツと思うか、当局はいっさい関知しないからそのつもりで。。。では。成功を祈る。(BGM:スパイ大作戦)

今日はNHK総合でFISMの放送があるよ。総合らしく?スローモーションもある。一般視聴者の興味をそそろうという演出だ。うーん。
新聞のテレビ欄に山上兄弟とナポレオンズの文字があるが、不思議な感覚だなあ…。使用前使用後みたいな。
------------------------------------2003/12/24
今日はクリスマスイブだが、昨日、ちょっと早いプレゼントが来た。
文化庁の芸術祭の結果発表があり、演芸部門でナポレオンズが優秀賞をとった!
いろんな方からお祝いメールや電報がきた。ありがとう!
いろいろな賞を内外でもらっているが、久しぶりの賞だ。うれしいかぎりだ。もちろん、みなさんのお陰だ、と思っている。これはよいしょではなく、本当にそう思ってる。なぜなら芸人は自分達ひとりでは生きていけないからだ。お客さんやファンあっての商売。みなさんにもこの賞の喜びをおすそわけ…といっても何もあげられないが。。。。メリークリスマス TO ユー!
朝日新聞より
--------------------------------------------2003/12/21
最近、やっぱりマジックブームだ。近来にないブームだ。「トリック」というドラマは常時15%は越えてるし、マジシャン自身もテレビでとりあげられるし、本などにもでる。
巷にはマジックが見られるレストランやバーがたくさんあり、そこで若いクロースアップマジシャンが活躍している。
マンガにも連載ものがあり、なっちゃんのジュースには結構いいマジックおまけがついている。
そして海外のコンテストでは日本人が上位に入る。。。。

こんなブームはいまだかってないと思う。

なんといってもメディアの常連はマリック、マギー司郎、天功。そして今売れっ子のマギー審司、そしてセロ、ふじいあきら、都々、ヒロ・サカイ、北見伸、山上兄弟、前田知洋。。。。まだまだ一杯いる。
イイ時代になってきた。

ここまでくるのにさまざまな下地があった。マリックさんが「超魔術」でマジックに火をつけ、NHKの外国マジックの放送、「M1グランプリ」「特報王国」、テレビ東京の「マジック王国」そして「USOマジックバトル」、その間にマギー司郎さんや我々、そして天功さんがコンスタントにメディアに出る、さらに「マスクマジシャン」のタネ明かし。。。。ここ10年それらの影響で、若い人がマジシャンにあこがれそれを目指す人が間違いなく増えてきた。人数が多ければそのジャンルは育つのだ。

問題はこのブームでマジシャンは何をどうするべきなんだろう?
テレビでは必ずタネあかしを要求され、一般人にタネが知られる。そしてマジックの道具が簡単に売られ、簡単に手に入る。ダンシングステッキはディズニーランドで売られ、みんなにそのタネが知られていく。
そういう時代なのだ。

ところで、種明かしに関して言えば「種明かし元帳」なるもを作ったらどうだろう。
クラシックや種明かしして他にマジシャンに影響のないマジックをそして一般人が楽しめて納得するものを500個ほど収めた目録を作るのだ。
マスコミなどで種明かしをしなければならないマジシャンは、そこから取り出して演出をつけて発表する。
そうすれば、他のマジシャンや愛好家に迷惑がかからないからクレームはこないだろうし一般人にもうける。

もっとも、テレビや雑誌で種明かしというものがなければいいのだが、現実はそうもいかないのが実情であり、それがなくなるとは思えない。私も昔のテレビで龍光師匠や高木重郎さんの種明かしを喜んでみていたもんな。

とにかく、今の現状は一億総マジシャン化現象だ。
そうなったら、マジシャンはどう演技し、どう活動をしたらいいのだろう。

まてよ。そうすると、タネだけ探って見るという観客の見方が変わっていく可能性もある。
いっそ一億観客総マニア化になるとおもしろいかもしれない。
と同時にマジシャン自身もみんな知られているネタはできなくなる。やるなら演出を考えざるをえないし、より高度な、あるいはより芸術的な、あるいはよりお笑い的な、より不思議な、演技をせざるを得なくなるだろう。
それが進歩になる。
マジックブームはマジシャンにとってうれしい反面、うかうかしていられない時代になりつつある。
つまり、いい加減なマジシャンは淘汰されるきびしい時代に入った、というわけだ。

アメリカの雑誌「MAGIC」は先日トラに噛まれて重傷をおったシークフリート&ロイの特集だった。
「彼らのファイナルカーテンは降りた。そしていまロイは長い再起の旅を歩んでいる…」

シークフリートは言う。。。
「ショーは我々の人生であり、そして、まだ二人のショーは続いてる。なぜなら、我々の人生がショーそのものだから」
昔の写真もあり、泣かせるぜ!
--------------------------------------------2003/12/19
天王洲アイルでやっていた「マルシェル」を見に行った。映像と実像のコラボ演劇といっていいだろう。舞台半分がスクリーン、残りが舞台セットだ。人物がスクリーンの人と掛け合いしたり中に飛び込んだりする。トリック自体はマーク・ウイルソンなんかが大昔からやっていたし、10年くらい前は、ギリシャのヨルゴスがよくこれでコンテストにでていた。最近ではテンペストがTVモニターでやっていた。ただフランス演劇だから理屈っぽいなあ。現象だけで遊んだ方がおもしろそうだ。アメリカ人なら15分くらいのオムニバスにしてバリエーションをつけたろうなあ。

そのあと、テレビでおなじみの片岡シェフの西麻布アルポルトにいった。さすがに満員だった。写真はデザート。
宝石輝く左手はあとから合流したタレントの山田邦子さんの。


--------------------------------------------2003/12/17
マリック・プロモーションから加藤英夫訳「OUR MAGIC」が送られてきた。あとで勉強しようっと。

さて先日NHK打ち合わせの帰り、久しぶりに六本木にいった。地下鉄のホームでたくさんのおばさま達が右往左往していた。「あっちよ」「地図ではこっちよ」「何番出口かしら」「駅員にきけばいいのよ」「ヒルズはどっちですかあ?」
なるほど、六本木ヒルズに向かうおばさま達だったのだ。でもいきつけのバーなんかは反対だから、影響ない(なんの?)
ひさしぶりだったのでいろんな店にいったので、知らない美女達と写真をとったよ。みんなモザイクはいらないといっていた。イイ度胸だ。
           
町内の掲示板にポスターがあった。
キャバクラの宣伝かと思ったら、自衛官募集だ。ちょっと応募する人をなめてないかこのデザイン!ギャルを見せておけば人が集まるんだろうか?
     
美術手帖といえば、子供のころからある由緒正しい美術評論雑誌だ。家にもあって子供ながらにぱらぱらとめくっていたもんだが、書店で写真のようなものがでていて目を疑った。どうみてもフィギュアの付録つきだ。目を疑ったついでに手にとって気が付いたらレジに並んでいた。。。。

中味は相変わらずのいたってまじめな内容だ。村上隆特集だった。
そういえば、六本木ヒルズのキャラクターも彼の作品だったね。

あ、そうだ。「ナポレオンズへの道」はコンビニではなく、スーパーや玩具店にあるようだよ。
--------------------------------------------2003/12/15
昨日は討ち入りの日で近所に吉良邸跡地があるもんだから、いろいろ催し物があったようだ。仕事にいく途中、そのあたりに人が一杯でていたのを見て思いだした。

ところで
――師走になるとばたばたしてなかなか予定どおりにいかない、とか
――連絡できなくてすいません。ばたばたしていたものだから。
なんていう表現を使うが、ばたばたって擬音だと思うのだが、この表現はテレビのアナウンサーでも使っているから正式な日本語なんだろなと思いつつも、広辞苑でみると。あれま!
1)塵などをはたく音 2)草履などの歩く音
そしてなんと三番目にあるではないか。しかも意味がちょっとちがうぞ。
3)物事が急速にはかどるさま

え!んじゃあ、「ばたばたして仕事ができなかった」じゃねーじゃん!
「今日はばたばたして、お昼に会社から家に帰えれたよ」という風に使うべきなんだ。日本語の意味はばたばたと動いている。

昨日一緒だったテツ&トモの衣装の特製ジャージには、マイク・ホールがある。こんなところにプロを感じるね。
マジシャンも燕尾服に、秘密のポケットがたくさんあるのと同じだ。それによってばたばたと仕事がはかどる。

--------------------------------------------2003/12/14
最近、天気予報があたらない。昔の天気予報のおじさんはあたっていたなあ。今はコンピュータにかなりの部分を頼るかららしい。昔は天気図や空気を真剣に見ていたんだろうな。
小学生の頃だから今から40年くらい前だ。NHKの夜7時前の天気予報によくでていたおじさんがいた。日本気象協会の人だとおもうけど祖母が「この人、田舎のノーちゃんに似てるね」と毎回彼がでるという。それを聞いて家族が「そうだね」というのだが、私にはその田舎のノーちゃんなる人物は知らないが、ああ、こういう親戚がいるんだなあ、と思うくらいだが、少なからずともブラウン管の中のお天気おじさんに親近感をおぼえたものだ。今でもその顔はおぼえている。髪は7−3わけで、メガネをかけていた。ちょっとおどおどした感じがしたが、今思えば天気を職業としている人が何の因果か、全国の人にテレビでお目通りするのだ。しかも生放送だ。テレビなるものがない時に日本気象協会に入ったんだろうな。
と、ここまで書いて、インターネットで日本気象協会のHPにいって歴史をみたら、なんとNHKで解説をしたのは昭和38年と書いてある。ということは小学校5年生ということになる。もっともノーちゃん似の予報官の資料はなかったが。
さてそのNHKの天気予報でいつも気になっていたことがあった。ノーちゃん似の予報官が各地の天気を予報するときマグネットでお天気マークを日本地図に貼っていくのだが、そのマーク、なんとお天気ならお日様のまわりの線がてかてか動き、雨の時は傘に雨が降りかかるのだ。模型好きだし科学好きな私としてはそれがなぜかがわからないのだ。
(もちろん、<子供の科学>や<模型とラジオ>、<模型と工作>なんて本は読んでいたよ)
いまでも思い出すが、あれやこれやと想像図を書いたのだ。貼り付ける板の中にモーターが入っていて床屋さんのサインのように動いているんじゃないかとか、豆電球が入っていてちかちかするんだとか試行錯誤していたが、しかしどうもそれとは違うのだ。
そして、ついにNHKにハガキを出すことになった。
「天気予報でなんで雨が降ったり、お日様のまわりの線がてかてか動くんですか?」
すると数日してなんとNHKから手紙がきていたのだ!
茶封筒をあけると(いまでも茶封筒を覚えている)なんと、図解が書いてある、ま、専門用語でブループリントつまり青図が入っていたのだ。今でいうコピーのことだが、昔の複写は青かった。ちょっと前の設計図なんかはみんな青かったのだ。それはともかく、視聴者は、みんな投書をしていて、その返事がNHKに大量にあったというわけだ。
答えはさっぱりわからないものだった。なぜならその素材を知らなかったし、その概念がわからなかったからだ。
それはいまでいう偏光板を使っていたのだ。つまり<縦で光の波長を通すもの>と<横で光を通すもの>という性質をもった「フィルター」だったのだ。
つまり貼り付ける天気マークの雨などにまず線状のアルミを貼る。その上に縦と横の偏光板を細くして交互に貼る。そして照明の前に丸い偏光フィルターをゆっくり回転させると。天気マークに貼った偏光板を通してうしろのアルミが反射するからちらちらするというわけだ。ちょっと説明しずらいが、ま、許してね。
今は全部CG天気予報になってちょっとつまらないなあと思うと同時に、あのとっくに70歳はすぎているだろうノーちゃ予報官は今どうしているだろう?と、すっかり晴れわたった冬空に思いをはせるよ。。。。
そうそう、話しは違うが、ラスベガスのスター、ランス・バートンからメルアドの変更がきたが、ぐげ!BCCになってないぞ!!
ランスの友達関係がばればれだああああ!!!
--------------------------------------------2003/12/12
先日、三遊亭好太郎さんの独演会に息子といってきた。
実は「新・手品師の裏側6」に書いたことを実現してくれるというのだ。
それは落語の「芝浜」のオチをかえて落語通をびっくりさせてやろうよ、という酒の席での話しを実際に演じるというからだ。
以下はエッセイからの文章。

最近思ったことなのですが、問題はオチなんです。
大金を拾ったのが夢でなくて、本当だと女房にいわれ、酒を飲むシーンです。
「予想を裏切ると衝撃がある」というマジックの演出の理論のひとつを応用すると、主人公が杯を口に持っていく寸前、飲まずに「…やめとこ、また夢になるといけねーや」という本来のサゲ(オチ)を変えたいと思ってしまうのです。
つまり杯を口に持っていき、観客が「お、サゲだぞ、拍手の用意だぞ、ほら一呼吸あって、飲むのやめるぞ!」と思った瞬間、一気にぐいと杯を空けるのです。
観客は「えー!飲んじゃうの」と驚き、ざわつきます。
そして落語家は間髪入れずに続けます。
「こりゃ、水じゃねえか!」
するとおかみさんが平然とそして愛情たっぷりに言う。
「そうよ、…また、夢になるといけないでしょ…」

この話しを歌丸師匠にもお話したところ「いいオチだね」と褒めてくださった。以前、勘九郎さんが同様に最後の酒を飲んでしまうという芝居があったそうだが、本当の酒だという設定だから、最後はめちゃくちゃになってしまうという話しらしい。

とにかく、この私のオチで彼は初めて「芝浜」をかける――いわゆるネタおろしをするわけだ。
いやー、まるで我が子?を見るようで、話しの導入からどきどきだった。なぜって、最後が受けず拍手もこなかったらどうしよう?と思ったからだ。

だんだんオチに近づいてくる…
拾った五十両のことが夢じゃなく本当だったとおかみさんの告白と謝罪。さらにだんながそれを許す。泣かせるぜ。
「…お前さん、今日はお飲みよ。3年も断ってここまで(魚屋を)大きくしたんだから。…温っためてあるよ」
「…いいのかい、じゃ湯飲み茶碗で飲むよ」
おかみさんがつぐ。
好太郎さんはここでなかなか飲まない。もちろん口に近づけたら酒じゃないとわかるからという細かい演出だ。そして、だんだん昔ののんべえの顔になってくるからすごい!これが最後のオチの伏線になっているな!と感じたのだ。
そしていよいよ飲むシーンだ!うわー心臓がとまる。
一気に飲みほす。通の観客から「あ」とか「え」の小さな声。
そして間髪いれずに言う、
「こりあ、白湯じゃねえーか。なんでこんなことするんだ」
そしておかみさんがぽつりと…
「いいのかい?また夢になって…」

くー!たまらん、観客の笑いと拍手喝采!!!
息子がいなかった、おそらく満員の客席をかけずりまわってハイタッチをしていただろう。された方は困惑するだろうが。
いいぞ!こりゃ!まさに感動したぞ、好太郎!じゃなかった好太郎さん、いや好太郎大師匠!
で、また焼鳥屋で飲もうよ。
この好太郎版「芝浜」は、つまり結局酒飲みは生涯酒飲みだから、その悪癖はなおらないから気を許すともとの黙阿弥になってしまうよという教訓と、酒飲みを操るりっぱな女房話といってもいいだろうね。
ギタリストの白井良明さんも見えてて一緒に打ち上げで盛り上がったよ。好太郎さんもほっとしたのかしこたま飲んでたなあ。「あんまり飲むと、また夢になるといけねえ…」とか「おまいさん、今日はこれから独演会だろ」「え!あの拍手喝采は…夢か…」などなど芝浜ごっこは深夜まで続いた。。。。
--------------------------------------------2003/12/9
ある人から、国旗に月――半月といっても新月に近い弓張り月、つまり三日月の反対の形――があるのはイスラム国家だと聞いた。なるほど世界の旗を見ると理解できる。その話しを横で聞いていた人が「へぇー昔のソ連もイスラムだったんだぁ…」――するとその場にいた全員の頭にソ連の国旗が浮かび、そして間髪入れずに「あれは月じゃなくてマ!」とつっこまれた。

ああ、どうも最近ウツだなあ。酒を飲んでも昔の楽しいことを思うばかりで、今の時間を生きていない気がする。
51歳ってもっと活動的じゃなかったのかなあ。世の中で活躍しているのはその年代だろう?
といっても懐かしんでる昔の楽しい時代もさらにそれより昔はよかったなあ、なんて思っていたんだろうなああ。
100歳になったら「90歳の時はよかったなあ」と思うんだろうか。だって人間は先を懐かしめないからね。

ま、そんな思いは一晩寝れば忘れるからいいが、いよいよコンビニに「ナポレオンズへの道」というマジックグッズがでる。300円でひとねた入っている。と言っても我々が開発して製作したものではない。タネを明かせば中味のおおもとは中国製のマジックおもちゃだ。はっきりいってテンヨー製品などと比べたら出来はよくない。とはいっても100近くあるマジックから厳正に選んだつもりだ。何せコピー品もあるから、そんなものはナポレオンズの名前で売れない。出来もピンからキリまであった。
とりあえずまとも?なのを数十選んだ。まず第1弾で6種類でるよ。最近別の会社から200円のマジックグッズがでたが、100円高い分は何かといえば、我々が監修した解説書があるのと、なんといっても持ち運びしやすいように小袋がついてる。これが携帯電話入れや小銭入れにも使えるよ。中のマジックよりこの袋がいいよ(って宣伝したら童友社さんに悪いか)。コンビニで見つけたらよろしくね。まとめて買って子供のクリスマスプレゼントにしよう!

今、ラジオの交通情報でどっかの道で、消防車から煙りがでていて渋滞しているとのこと。ん???

話しは全然違うが息子が持っていた<つの丸>の「ごっちゃんです!!」という相撲マンガを読んだ。おかしかったなあ!。最後まで読んっじゃったよ。つの丸の「モンモンモン」や「みどりのマキバオー」の最初のころにくらべたら絵が格段にうまくなっている。長期連載のマンガを調べると初期の頃と画風が変わるのはなぜだろうな。サザエさんも初期と後期では全然違うし、「ドラえもん」や<植田まさし>の「コボちゃん」もそうだ。みんなデフォルメが激しくなるようだ。ドラえもんもはじめの頃は今のような頭でっかちではない三頭身ぐらいだが後期は二頭身になってる。なぜだろう?
だからといって<さいとうたかお>の「ゴルゴ13」も長期連載だが、デューク東郷が三頭身になってはいない。むしろその方が隠れて狙撃しやすそうだけどなあ。あ、M16を保持できないか。撃った瞬間頭でっかちだから反動でひっくり返るなあ。だっせー。
そうだ、知り合いのマジシャンに趣味でマンガを書いてる人がいた!今度その理由を聞いてみよう。
その人はクロースアップマジシャンの高井研一郎さんだよ。
--------------------------------------------2003/12/7
イラクの大使館員が亡くなった。ご冥福を祈るだけだ。いつも思うのだが、死んでしまった人より残された人の方がつらく悲しいものだ。飛行機から降ろされる棺に、遺児の姉と弟が手をしっかりつないで泣いてる写真は胸をうつ。
自分が死んだら何が残るだろうかと考えると、ろくな仕事はしていないと思うが、ただ、たくさんの映像がテレビ局には残る。誰かが我々の歴史でも書いていてくれればうれしいが。でも真実は本人しか知らないから、自分で書くしかないだろうね。
久しぶりにバンドの練習にいった。さっぱりできなかった。あはは。いやーさぼるとダメだ。毎日ちょっとだけスケールの指裁きはしてるんだが…。ジャズ・ギターをものにするまで死ねないなと思った。もうちょっとなんだけどなあ。
最近何がうれしいかといえば、古いパソコンが不調で困っていたらバンド仲間のKちゃんからいらないパソコンをもらったことだ。古いといっても彼の数あるパソコンの中でのことで、ペンティアムVで866メガヘルツ。なぜ本人がいらないのかといえば、煙が出たのだという。<パーツ取り>(部品だけはずして使うこと)のつもりでもらったけど、煙の原因が電源らしく、わざわざ新しい電源に換えてからくれたのだ。さっそく試しに古いハードディスクを組み込み、ちょっと手を加えると、動いた!ラッキー!
で、本格的にいままでのウイン95のハードディスクを付け替えても、オーケーだ。
自分専用のパソコンはXPだが、このウイン95は、家族がみんなでインターネットに使ってる。以前より速度も速いし、ウイン95だから最新のウイルスも影響ないようだ? 実にうれしいのだ。いまだ煙はでてない…。
そうそう私の書いた曲――「犬を買ったら猫が来た」を瀧本瞳ちゃんがNHKの番組収録で歌ったそうだ。放送日が決まったらお知らせします。その時が初めての全国放送になりますね。西司さんのFM西東京でも放送しているみたいだからうれしいね。そうだ!清水のFMのDJマーメイド真由子さんにもデモCD送らなきゃあ。ああ、それに「みんなの歌」にも売り込まなくちゃね…。
ここ2ヶ月ほど、髪の毛に赤いヘアマニキュアをしている。白髪の部分が赤くなるのだが、あんまり気が付かれない。白髪が多くなればもっと赤いのが目立つのだが…ま、毛があるうちのおしゃれだな。
モー娘のカゴさんとツジさんに仕事で会ったが、どっちがどっちだかわからないのは、私の歳のせい?
それともメンバーが入れ替わっても見た目が似ていたらイメージが変わらないというプロデューサーの人選かな?
ああ、それにしても最近飲み過ぎてる。。。。しかし、この日記にはこのフレーズが多いなあ。
--------------------------------------------2003/12/5
昨日、朝、ラジオで元広島そして巨人の投手でTBS野球解説者の川口和久さんがでていた。興味深い話しとしては引退してから、ボールの投げ方がわかった」と言っていた。どうすればストライクがとれるかわかったというのだ。専門的になるのでその内容の話しはなかったが、マジシャンに当てはめたらどういう表現になるのだろう。
「いやー引退したら、カードのバックパームの仕方がわかったよ」とか。
「引退したら、いままでないくらい早く衣装替えができたよ」
あるいは「引退したらすっげーうまく鳩がだせるんだよ」ということになるわけだ。これは一体どういうことなんだろう?

つまり、現役の時は、何かがじゃまをしてその極意が見えなかったに違いないのだ。
何がじゃまをしていたんだろう。ピッチャーでいえば、ストライクをとれることより、その試合に勝つということが前提にあったのだろうし、マジシャンだったらその日の観客に受けなければならないということが大部分を占めていたのではないだろうか?何かの技術を会得するのには雑念があってはだめだということかもしれん。コイン1枚を消すなら、全身全霊をかけてそのコインを消さなければならないということなのだろう。
とは言っても、コインを消すために生きてるわけじゃないしなあ…。
ま、私も引退したら「いやーマジックのテクニックがどういうものか、わかっちゃったよ」と言ってみたいが。
こんなレントゲン車が走っていたけど、この「女性撮影中」のランプが点灯していたらむしろ黒山の人だかりにならないかい?
男性の時はドア開けっ放しかい!
--------------------------------------------2003/12/3
今日は(社)日本奇術協会主催の123の日です。でもテレビの仕事のため出席できませんのであしからず。123のことは去年のここに書いてあるので読んでください。

先日、娘がプリンターを持ち上げたところ手がすべってスキャナーの上に落ちた。ガラス面が割れた。ガラスさえとれればあとは透明プラかなんかで代用できそうだったが、残りのガラスが意外ととれにくかった。
娘が「泥棒みたくガムテープ貼って割ればいいじゃん」というので、ハンマーでたたき割らせたら中味も壊れた。結局、オレのヨドバシカードで買いにいきやがった。でもスキャナーの中味って実にシンプルだった。おもちゃみたいだなあ。デジタルものは不思議だよな小さくて。
だからこそ超能力もののメカが想像以上に発達してる。小さくてなおかつばれない。
今なら完璧な超能力者を作ることは、金さえあれば簡単にできるのに驚く。以前の偽超能力者はシンプルな仕掛けを使っていた。その方がばれないからだ。でも今のテクノロジーはばれない。肉体に仕掛けを埋め込んだりしたら誰も疑わずに超能力者だと思うだろう。怖い世の中だ。だからこそそれを見破る知識が必要だということだ。それは超能力うんぬんにかぎらず、世の中詐欺が多いからね。
知は詐欺に勝つ。
でも知に溺れるとそこを「知がたけてる詐欺師」にひっかかる。難しい世の中だな。

加藤英夫さんのサイトで連載していた「OUR MAGIC」がなんで中断したのかわかったよ。「本として出版してひろく読んでもらったほうがいい」というマリックさんの助言があったとのこと。なるほどと思ったものの出版元はマリックプロモーションだった、あれま。1冊注文した。従って当サイトの「OUR MAGIC」のコーナーはなくなります。
--------------------------------------------2003/12/1
サッカーには天皇杯というのがある。Jリーグに限らずいろいろなチームがトーナメントであたる歴史ある由緒正しいサッカーのリーグ戦だ。
昨日は温泉で有名な群馬県草津にある社会人チーム「ザスパ草津」と「市立船橋高校」の試合があった。なんと高校生が1−0で勝った。
船橋は名門だし日本各地からうまい選手が集まる。一方の地域興し的な「ザスパ草津」は、選手のほとんどが温泉宿で働いてる。とはいえかっての日本代表ゴールキーパーの小島さんも所属している。
相撲の力士紹介の<横綱:朝青龍、高砂部屋所属>というのを当てはめると<ディフェンダー:●山△男、湯ノ山旅館所属>ということになる。なんか悲哀を感じるなあ。。。。でも来年からJFLリーグに参加する。がんばれ!
共感を覚えるのは<山上兄弟VSナポレオンズ>で我々が負けるような気がするからかなあ。。。。
で、上海だが、昼も夜も結局忙しくて、観光には行けなかった。あの有名なテレビ塔も遠くで見るだけだったし、予園という観光地にも行ってない。単独で行ったのは近くのコンビニとゲストハウス(ホテル)の裏通りにあった古めかしい商店街と市場だった。そこには電視台の建物とは疎遠な昭和30年代のような町並みがあったのだ。
電視台とゲストハウス。ちょっと裏通り。
道ばたにまな板を出し、野菜とか切っていたし、歩道の縁石で包丁をとぐ人もいた。

何かが揚がるのを待ってる人々。コロッケのようだったけど、何かわからない。カメラを意識させないで撮るのは難しい。
右が市場。奥に向かって露天が並んでる。なんかどこかで暖かい家庭が待ってる気がするのはなぜだろう?市場の中は結構ひろくて、いろんな食材があった。
パン屋さん?の店の前にあった子供のへんな乗り物、色が京劇風だ。
上海は確かに高層ビルや新しい建造物が林立している。しかし、ちょっと裏に回れば、昔のままの状態があり、彼らのメンタリティーが欧米人のようになっているとは思えない。イイ意味でも悪い意味でも中国はやはり中国なんだ。