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引っ越した後の整理整頓は、その時が勝負といいます。
「とりあえず、その家具はそこに。テレビはとりあえずあのコーナーに。パソコンはとりあえず窓のそばでいいや」なんて仮に置いたが最後、ずうーとそのままです。
(じゃあ、とりあえず、ツッコミ入れるの後でいいか、プハァー<タバコ吸った音>:管理者)
中途半端だけどジャマにならなければ、家庭が崩壊するまできっとそのままでしょう。これを引っ越し専門業者のあいだでは「とりあえず症候群」と呼び、クライアントに注意を呼びかけているくらいです。
私も引っ越した時の段ボールが「とりあえず」おいた所に10年あります。まるでタイムカプセルです。
家庭によっては、引っ越しの最中に、いなくなったダンナが数年たってから押入の奥でミイラになってでてきたという家も、よくあるようです。
(ねーよ:管理者)
マジックの大道具には美女を「収納する秘密の部分」があります。
(それってやっぱりやくすと「秘部」っていうの?:管理者)
(ゆわねーよ!ってこっちがツッコミ入れてどうすんだ!:筆者)
からっぽに見える箱の土台が、実はそういう部分だったりするのです。
一見、薄っぺらに見えて、かなりのモノが入る。
まるで私のようです(?)
そんな素ン晴らしいノウハウを知っていながら、なぜ我が家の収納は丸見えでうまくいかないのでしょう。
家での収納の問題は確かに永遠の課題です。だから「捨てる技術」という極端な指導書もでてくるのです。
将来には、モノにこだわるという『物欲』という精神論で解決しようという、もはや宗教に近い指導書があらわれるかもしれません。
たとえば、
「これでスッキリ!、物欲からの解脱・家庭収納術」
「家には何もいらない!大事なものは心に収納。いらないモノの成仏術」
「あなたは無意味にモノを捨ててないか! モノの尊厳死の仕方!」
などなど。
最近、知り合いの木工所に収納棚を頼みました。
棚で思いだし笑いしてしまうのは、落語のまくら(つかみ)です。
「おまえのつった棚、落ちたゾ!」
「おかしいなあ、そんなわきゃねえんだが…。何か置いたろう!」
これほどまでではないですが、その知り合いの会社に注文にいくと、彼の失敗談をいろいろ聞かされました。
収納家具の寸法をとってきて作ったものの、廊下のカーブを考えずに作ったものだから、部屋に入らなかったとか、そもそも部屋に行く前にマンションのエレベーターに入らなかったということもあったそうです。
また、天井のハリを忘れて「開き扉の収納箱」を作って、据え付けたら、扉がハリに当たって使いモノにならなかったとか…。
人ごとだから笑えます。
もっともマジックの大道具作りでも、昔はよく失敗したものです。
同じ空間に棒が2つ存在したりとか、秘密のドアを作り忘れたりとかの設計ミスはよくありました。
魔法の箱のサイズを「小さく」つくっちゃうということはあまりありません。
むしろ安全に「大きく」作ってしまう傾向があります。
それは箱の場合、1辺は小さくても立方になると大きくなってしまうからです。
やせたアシスタントの美女ひとりと入れ替わるだけなのに、まるで象でも入っているかのような箱をよく、学生マジック大会とかアマチュア大会で見かけます。
今は、段ボールでシュミレーションして製作するから、その心配はありませんが。
ともかく私の棚がもうすぐできあがってきます。
彼の設計したものが、果たして無事に我が家のその収まるべき空間にそれ自体が「収納」できるか、ちょっと心配でもあるし、ちょっとスリリングでもあります。
(いいねえ、見モノだね。収納する時、家によんでよ:管理者)
(あのね、ビル爆破なんかのアトラクションじゃないんだからね…:筆者)
その報告はまた別の時に…。
写真は、前を走っていためずらしい車。
うーん、どんな犬だろう。セント・バーナードだろうか?
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